3日目 Page~Monument Valley Part IV



アンテロープ・キャニオンからホースシューベンドへ行く前に、グレンキャニオンダムに少し寄り道していたのに、すっかり飛ばしてしまいました。なので、この時のルートは、実はこんな感じ。



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グレンキャニオンダムは、1956年に工事が始まりました。その作業者の宿泊地として発展したのが、ページです。



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ダムに架かる橋の上から真下を見たら、その高さに足がすくんでしまい、
慌てて端っこまで戻ったので、ダムの写真はこんな遠景のみというヘタレっぷり。



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反対側はコロラド川。左下にはボート乗り場が見える。




ラスベガス近郊にあるフーバーダムは、アメリカ西部地域の水源として建設されましたが、流れ込んでくるコロラド川には大量の岩石が含まれていて、それらがダムの底に溜まり、水深がどんどん浅くなってしまい、水不足が再び発生する恐れがある、ということが判明し、それを防ごうと、上流にあたるこの場所に、再びダムが造られることなりました。


工事が始まる以前のこの場所は、グランドキャニオンよりも美しいといわれた、グレンキャニオンという渓谷でしたが、ダムによってせき止められ、行き場を失った水がグレンキャニオンを満たし、17年の歳月をかけてレイクパウエルと呼ばれる人造湖を作り出しました。


全長186マイルという広大なレイクパウエル、現在ではマリンスポーツやクルーズを楽しむことができる、一大リゾート地となっています。

でも、ダムの工事のために、かつての美しい渓谷は破壊され、水の中に姿を消し、生態系は大きく変わりました。

アメリカ史上最悪の環境破壊、とも言われているのです。



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干ばつによって水位が下がると、水没した美しい渓谷や、先住民の遺跡などの一部が、湖面に現れる。
帰国後に入手した、ナショナルジオグラフィック日本版 2006年4月号。



ページのホテルの部屋でテレビをつけたら、地元かホテルのチャンネルで、グレンキャニオンダム建設当時の映像が流れていました。

岩壁を次々にダイナマイトで爆発するモノクロの映像は、少なからずショッキングなものでした。


また、アンテロープ・キャニオンの近くにあるナバホ火力発電所の建設にも、このダム建設がからんでいます。

グレンキャニオンダムの建設時、この地域に暮らすナバホ族の人々は、水力発電による電気の供給を期待して、低賃金で建設労働に従事しました。

しかし、ダムが完成しても彼らには電気が供給されなかったため、怒ったナバホの人々は、自前で火力発電所を造りあげたのだそうです。

燃料となる石炭も、自前のルートで運ばれ、賄われているのだとか。



この広大な水がめのおかげで、アメリカ西部の乾燥する地域に水の供給ができているわけですが、アメリカ暗部の歴史を垣間見、色々と考えさせられる場所であったことは、間違いありません。







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by jasmine46 | 2016-12-16 22:36 | 2016年アメリカの旅